『ホモ・デウス――テクノロジーとサピエンスの未来(上下)』に関する小文をMMエッセイズ2に掲載しました。

 『ホモ・デウス――テクノロジーとサピエンスの未来(上下)』(ユヴァル・ノア・ハラリ著、柴田裕之訳、河出書房新社、2018年)を読んで という小文をMMエッセイズ2に掲載しました。
 『ホモ・デウス』の前作『サピエンス全史』によりますと、およそ二十万年前に私たち現生人類に直接つながるホモ・サピエンスが東アフリカに誕生し、「約七万年前に歴史を始動させた認知革命、約一万二〇〇〇年前に歴史の流れを加速させた農業革命、そしてわずか五〇〇年前に始まった科学革命」(『サピエンス全史 上』p.14)でその文化の発展の道筋(歴史)は決まったとあります。
 『サピエンス全史』では、その歴史を未来予測まで含めて描いているのですが、今回取り上げる続編の『ホモ・デウス』では、『サピエンス全史』で描かれた歴史を、未来予測のほうに重点をおいて、神の如き新しい人類であるホモ・デウスに至るまでを描きなおしています。正直言いまして、彼の未来予測は、現在の人類の一員である私を暗鬱にさせるものでしたが、しかしそれは回避可能な選択肢であるとも述べられているところに、希望を感じることもできました。 この小文では、認知革命、農業革命、科学革命、未来予測と大きく区分けして、本書『ホモ・デウス』でハラリが語る人類の歴史の概要と私の短い感想を述べます。
 なお、この小文の前半部分は、サングラハ教育・心理研究所の会報「サングラハ第163号」にすでに掲載されています。後半は、同会報の次号にも掲載される予定です。「サングラハ」には仏教、教育実践などの記事が掲載されていますので、よろしかったらお求めください。詳細は研究所のホームページをご覧ください。
 

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