「ポスト資本主義」としての「持続可能な福祉社会」 をMMエッセイズ2に掲載しました
『持続可能な福祉社会』につづき、2015年に出版された広井良典氏の著書『ポスト資本主義』の書評を掲載します。同書では、今私たちが生きている時代を人口や経済規模の拡大・成長から定常化へと移行する分水嶺とみなし、それゆえに資本主義社会から「持続可能な福祉社会」というポスト資本主義の社会へと変容していくべきなのだと論じられています。私はそこに著者の「持続可能な福祉社会」というモデルのとらえ方に関する進展があると思いました。この稿ではその進展の概要をまとめ、最後に私が抱いたいくつかの疑問についての補論を付け加えました。なお、この稿は、「サングラハ第148号」(2016年7月発行)所載の 「ポスト資本主義」としての「持続可能な福祉社会」 を少し書き換えたものです。