「書評 『日本をどう変えるのか―ナショナル・ゴールの転換』」をMMエッセイズ2に掲載しました。

『日本をどう変えるのか』(NHKブックス、1999年)で正村公宏氏は、経済成長という目的を果たした日本が成熟社会(国民生活の安定と安全とバランスを重視する安心感のある社会)を築いていくために、社会民主主義的混合経済がよりよく機能する改革を呼びかけています。そして氏は、日本が経済成長から成熟社会へとナショナル・ゴールを転換し、それを達成することが、自由・人権・民主主義という価値観にもとづく文明を地球文明とする過程の大きなステップになると地球史的な意義にも触れています。
20年近く前に出版された本ですが、相変わらず経済成長を金科玉条のように唱えているアベノミクスが支配する今の日本には大変参考になる内容を含んでいると思います。
なおこの書評は、2016年9月発行の「サングラハ第149号」に掲載されたものとほぼ同じです。

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